TOP コラム 美容室の経理でよく使う勘定科目とは?サロンに会計ソフトを導入するメリットも解説
美容室の経理でよく使う勘定科目とは?サロンに会計ソフトを導入するメリットも解説
コラム

美容室の経理でよく使う勘定科目とは?サロンに会計ソフトを導入するメリットも解説

更新日:

公開日:

美容室を経営するうえで、日々の売上管理や経費処理などの経理業務は欠かせません。しかし、現金とキャッシュレス決済など支払い方法が混在する状況や在庫管理の煩雑さなど、サロン特有の課題も多く、経理を効率的に行う工夫が求められます。

 

本記事では、美容室の経理でよく使う勘定科目や仕訳のポイントを解説するとともに、会計ソフトを導入するメリットについても紹介します。サロン経営をスムーズに進めるために、経理担当者の方はぜひ参考にしてください。

 

美容室の経理業務とは?

美容室の経理業務は大きく以下の3つに分けられます。

 

  • 日次の経理業務(毎日の仕事)
  • 月次の経理業務(毎月の仕事)
  • 年次の経理業務(毎年の仕事)

 

ここでは、それぞれの業務内容について具体的に解説します。ぜひ参考にしてください。

 

日次の経理業務(毎日の仕事)

 

美容室の経理業務のなかでも、日次業務は特に重要です。毎日の売上を正確に記録し、レジ締めを行うことで、金額のズレを防ぎます。

 

例えば、現金売上とキャッシュレス決済の金額を照合し、レジの金額と帳簿が一致しているかを確認する作業が欠かせません。また、仕入れた薬剤や消耗品の支払いが発生した場合には、記録を忘れずに残しておく必要があります。

 

さらに、領収書やレシートを整理し、経費の入力を行うことも大切です。これらの作業を怠ると、後々帳簿のズレが発生し、経理業務が複雑になる原因となります。日々の経理業務を確実にこなすことで、スムーズな財務管理が可能になり、経営の安定にもつながります。

 

月次の経理業務(毎月の仕事)

 

月次の経理業務では、美容室全体の収支を把握し、経営の安定を図るための作業を行います。例えば、毎月の売上合計を算出し、経費と比較することで利益の状況を明確にします。家賃や光熱費、人件費などの固定費を支払い、帳簿に記録することも必要です。

 

また、スタッフの給与計算も重要な業務のひとつで、歩合制を採用している場合は個々の売上を正確に集計しなければなりません。さらに、未払いの請求書がないかを確認し、必要に応じて取引先へ支払いを行います。

 

月に一度、これらの業務を整理することで、財務状況を可視化でき、サロン経営の健全性を保つことができます。定期的に数字を見直し、必要に応じて経営戦略を調整することも、美容室を長く続けていくためには欠かせません。

 

年次の経理業務(毎年の仕事)

 

年次の経理業務では、年間の収支をまとめ、確定申告や決算を行うことが主な作業となります。例えば、1年分の売上と経費を整理し、利益を算出することで、適切な税額を計算します。個人事業主の場合は確定申告、法人の場合は決算書の作成が必要になり、税務署への申告を忘れずに行うことが求められます。

 

また、減価償却の計算や、控除できる経費の整理も重要な作業です。例えば、美容師のシザーやドライヤーなどの高価な器具は、数年にわたって減価償却として処理することが可能です。さらに、前年の業績を分析し、次年度の経営計画を立てることも大切です。

 

税金対策や設備投資の計画を立てることで、より安定した経営が実現できます。年に一度の作業ですが、事前の準備が重要となるため、日々の経理業務をしっかりと行うことがスムーズな申告につながります。

美容室の経理でよく使う勘定科目と仕訳

美容室の経理でよく使う勘定科目と仕訳について、ここでは具体的に表を用いて紹介します。美容室やサロンでは取引や仕訳はシンプルな場合が多いため、まとめて覚えておきましょう。ぜひ、サロン経営の参考にしてください。

 

美容室の経理でよく使う勘定科目

 

美容室の経理業務では、日々の取引を正確に記録するために、さまざまな勘定科目が使われます。美容室の経理でよく使う勘定科目として、以下のような科目があげられます。

 

 

勘定科目 内容
売上 カットやカラー、パーマなどの施術サービスを提供した際の収益
仕入 シャンプー剤やカラー剤、パーマ液などの施術で使用する商品の購入
給与手当 スタイリストやアシスタントなどの従業員に支払う給与
消耗品費 ヘアブラシやタオル、雑誌などの消耗品の購入
接待交際費 取引先との打ち合わせや懇親会など、営業活動に関連する飲食代
旅費交通費 美容関連のセミナーや研修へ出席するための交通費や宿泊費
地代家賃 美容室の店舗の家賃や駐車場代などにおける固定費
水道光熱費 美容室の営業で使用する電気代、水道代、ガス代
広告宣伝費 チラシ作成やSNS広告、ホームページ運営など集客のための費用
通信費 電話代やインターネット回線費用、業務用アプリの利用料金

 

 

このように、美容室の経理業務では、日々の支出や収益を適切な勘定科目に分類し、仕訳を行うことが重要です。正確な記録を続けることで、税務申告の際の手間を軽減し、経営状況を明確に把握できるようになります。

 

美容室における仕訳例

美容室では日々の売上や仕入れ、給与の支払いなどさまざまな取引が発生します。これらの取引を適切な勘定科目で記録し、正しく仕訳を行うことで、財務状況を明確に把握し、税務申告時の負担を軽減できます。以下に、美容室でよくある取引とその仕訳例をまとめました。

 

売上の仕訳例

 

お客様からカット代5,000円を現金で受け取った場合の仕訳例は以下のとおりです。

 

 

借方(増加する科目) 金額 貸方(減少する科目) 金額
現金(資産) 5,000円 売上(収益) 5,000円

 

 

クレジットカード決済の場合、借方は「売掛金」となり、後日入金時に「売掛金」から「普通預金」へ振り替えます。

 

仕入の仕訳例

 

パーマ液10,000円分を美容ディーラー(卸業者)から現金で購入した場合の仕訳例は以下のとおりです。

 

借方(増加する科目) 金額 貸方(減少する科目) 金額
仕入(費用) 10,000円 現金(資産) 10,000円

 

 

後払い(掛け取引)の場合は、貸方が「買掛金(負債)」となり、支払時に「買掛金」を「現金」または「普通預金」で消し込みます。

 

 

給与の仕訳例

 

給与の締日に従業員の給与が確定した場合(社会保険料や税金控除あり)の仕訳例は以下のとおりです。なお、給与の金額は割愛します。

 

借方(増加する科目) 金額 貸方(減少する科目) 金額
給与手当(費用) 〇〇円 未払金(負債) 〇〇円
預り金(負債) 〇〇円

 

 

預り金には源泉所得税や社会保険料が含まれます。実際に給与を支払う際は「未払金」を減少させ、社会保険料や税金は各機関へ支払います。

 

消耗品費の仕訳例

 

美容室用にファッション誌を1,000円で購入した場合の仕訳例は以下のとおりです。

 

借方(増加する科目) 金額 貸方(減少する科目) 金額
消耗品費(費用) 1,000円 現金(資産) 1,000円

 

 

交際費の仕訳例

 

取引先との懇親目的で5,000円の飲食代を支払った場合の仕訳例は以下のとおりです。

 

借方(増加する科目) 金額 貸方(減少する科目) 金額
接待交際費(費用) 5,000円 現金(資産) 5,000円

 

法人経営の場合、交際費には一定の上限があり、税務処理時には注意が必要です。

 

旅費交通費の仕訳例

 

美容関連のセミナー参加のため、宿泊費20,000円を支払った場合の仕訳例は以下のとおりです。

 

借方(増加する科目) 金額 貸方(減少する科目) 金額
旅費交通費(費用) 20,000円 現金(資産) 20,000円

 

 

新幹線代や飛行機代などの交通費も同じ「旅費交通費」として計上します。

 

 

家賃の仕訳例

 

美容室の店舗の家賃150,000円を銀行振込で支払った場合の仕訳例は以下のとおりです。

 

借方(増加する科目) 金額 貸方(減少する科目) 金額
地代家賃(費用) 150,000円 普通預金(資産) 150,000円

 

支払い方法がクレジットカードの場合は、貸方が「未払金」となり、引き落とし時に消し込みます。

 

このように、日々の取引を正しく仕訳し記録することで、経営状況を把握しやすくなり、確定申告や決算時の負担を軽減できます。仕訳のルールを理解し、適切な処理を行うことが、スムーズな経理業務につながります。

美容室の経理における特徴と課題

美容室の経理における特徴と課題として以下のような点があげられます。

 

  • 現金とキャッシュレス決済が混在する
  • レジ締め作業が日々の負担となる
  • 薬剤や備品の在庫管理が大変

 

ここでは、それぞれの課題について詳しく解説します。

 

現金とキャッシュレス決済が混在する

 

美容室では、現金とキャッシュレス決済が混在しており、それぞれの管理を適切に行う必要があります。例えば、現金払いの場合はその日の売上として即座に記録できますが、クレジットカード決済や電子マネー決済では、入金までに数日かかるため、売上の計上タイミングがずれることがあります。

 

また、PayPayなどのQRコード決済や電子マネー決済など、キャッシュレス決済の種類が増えるほど、手数料の計算や売掛金の管理が煩雑になりがちです。特に、異なる決済サービスごとに振込日や手数料率が異なるため、正確な売上管理が求められます。

 

さらに、現金とキャッシュレス決済を合わせた金額がレジと帳簿で一致しているか確認する作業も欠かせません。こうした点を適切に管理しないと、帳簿と実際の現金残高にズレが生じ、経理業務に混乱を招く可能性があります。決済手段が多様化する中で、美容室ではそれぞれの特徴を理解し、スムーズな経理処理を行うことが重要です。

 

レジ締め作業が日々の負担となる

 

美容室では毎日の営業終了後にレジ締め作業を行う必要がありますが、これが経理業務の中でも負担になりやすいポイントです。例えば、一日の売上を現金、クレジットカード、電子マネーなどの決済手段ごとに集計し、それぞれの合計額がレジと帳簿で一致しているかを確認する作業は、細かく注意を払わなければなりません。

 

特に、スタッフが複数いる場合、釣銭の管理やレジのミスが発生しやすく、金額のズレが生じることもあります。また、レジ締めがスムーズに進まないと、退勤時間が遅くなり、スタッフにとっても負担となります。

 

こうした状況を改善するためには、POSレジを導入し、売上データを自動集計する仕組みを整えることが有効です。レジ締め作業を効率化することで、経理業務の負担を軽減し、スタッフの労働環境を改善することにもつながります。

 

薬剤や備品の在庫管理が大変

 

美容室ではカラー剤やパーマ液、シャンプーなどの薬剤を日々使用するため、在庫管理が欠かせません。しかし、これらの在庫は種類が多く、使用量が施術内容によって異なるため、正確に把握するのが難しいのが現状です。

 

例えば、カラー剤はお客様の髪の長さや希望する色によって使用量が変わるため、単純に一律の消費量として管理することができません。また、在庫が過剰になれば無駄なコストが発生し、逆に不足すれば施術に支障が出てしまいます。

 

さらに、シャンプーやタオルなどの備品も定期的に補充が必要であり、消耗品としての管理が求められます。在庫管理を適切に行うためには、スタッフ全員がこまめに消費量を記録し、必要な分だけ発注する仕組みを整えることが重要です。最近では、POSレジと連携した在庫管理システムを活用することで、使用状況をリアルタイムで把握し、効率的な在庫管理を行う美容室も増えています。

美容室に会計ソフトを導入するメリット

美容室に会計ソフトを導入するメリットとして以下のような点があげられます。

 

  • 売上データを自動で反映できる
  • リアルタイムで業績を把握できる
  • スタイリストの給与計算が簡単になる

 

ここでは、それぞれのメリットについて詳しく解説します。

 

売上データを自動で反映できる

 

美容室に会計ソフトを導入すると、売上データを自動で反映できるため、日々の経理業務の負担を大幅に軽減できます。例えば、POSレジと会計ソフトを連携させることで、カットやカラーなどの施術ごとの売上がリアルタイムで記録され、手入力の手間を省くことができます。

 

従来の手書きの売上帳やエクセル管理では、ミスが発生しやすく、入力作業に時間がかかることが課題でした。しかし、会計ソフトを導入することで、現金やキャッシュレス決済の取引が自動的に仕訳され、帳簿と実際の売上がスムーズに一致するため、経理作業の精度が向上します。

 

また、売上データが蓄積されることで、特定のメニューやキャンペーンの効果を分析しやすくなり、経営戦略を立てる際にも役立ちます。特に、複数店舗を経営している場合や、スタッフごとの売上管理が必要な場合には、手間をかけずに正確なデータを把握できるため、業務の効率化につながります。

 

なお、会計ソフトついてはこちらの記事も参考にしてください。

 

会計ソフトを乗り換えるタイミングはいつがベスト?注意点や手順を解説!
会計ソフトを乗り換えるタイミングはいつがベスト?注意点や手順を解説!

 

リアルタイムで業績を把握できる

 

会計ソフトを導入することで、リアルタイムで美容室の業績を把握できるようになります。例えば、売上や経費のデータが自動で集計されるため、その日の営業が終わった時点で、どれだけの利益が出たのかをすぐに確認できます。従来の紙の帳簿やエクセルでの管理では、手入力の遅れやミスが原因で、正確な業績を把握するのに時間がかかることがありました。

 

しかし、クラウド型の会計ソフトを活用すれば、スマートフォンやタブレットからいつでも売上や経費の状況をチェックできるため、経営判断を迅速に行うことが可能になります。また、月次や年次の業績レポートも自動で作成できるため、繁忙期や閑散期の傾向を分析し、次の戦略を練る際にも役立ちます。

 

特に、スタッフの売上成績やリピート率のデータもリアルタイムで確認できるため、インセンティブ制度の見直しや集客施策の改善にも活かすことができます。

 

スタイリストの給与計算が簡単になる

 

美容室では、スタイリストの給与計算が複雑になりがちですが、会計ソフトを導入することで、その作業をシンプル化できます。例えば、歩合制を導入しているサロンでは、スタイリストごとの売上に応じて給与が変動するため、手作業での計算には時間がかかり、ミスの原因にもなります。

 

しかし、会計ソフトとPOSレジを連携させることで、各スタイリストの売上データが自動的に集計され、歩合率を設定するだけで正確な給与が算出されるようになります。また、交通費や手当などの項目も一括で管理できるため、個別の対応が必要な場合でもスムーズに処理できます。

 

さらに、社会保険料や源泉所得税の計算も自動で行われるため、毎月の給与計算にかかる手間が大幅に削減され、経営者や経理担当者の負担が軽減されます。これにより、スタッフの給与支払いがスムーズになり、従業員の満足度向上にもつながります。

 

なお、給与計算については、こちらの記事も参考にしてください。

 

【初心者必見】給与計算のやり方とは?事前準備や押さえるべきポイントを解説
【初心者必見】給与計算のやり方とは?事前準備や押さえるべきポイントを解説

美容室の経理を効率化するポイント

会計ソフトの導入以外にも、美容室の経理を効率化する以下のようなポイントがあります。

 

  • 紙のカルテを電子化する
  • 定期的に業務をチェックする
  • 経理代行会社へ依頼する

 

ここでは、それぞれの効率化ポイントについて詳しく解説します。

 

紙のカルテを電子化する

 

美容室の経理を効率化するためには、紙のカルテを電子化することがおすすめです。例えば、お客様の施術履歴や使用したカラー剤の種類などを紙のカルテで管理している場合、探す手間がかかるうえに紛失のリスクもあります。

 

また、施術ごとの売上データを手入力する必要があり、経理業務の負担が増えてしまいます。しかし、電子カルテを導入することで、顧客情報や施術履歴をデジタルで一元管理できるようになり、過去のデータを簡単に検索できるだけでなく、売上管理とも連携しやすくなります。

 

さらに、電子カルテとPOSレジを連携させることで、施術ごとの売上が自動的に反映され、手作業による入力ミスを防ぐことも可能になります。美容室の業務をスムーズに進めるためには、経理だけでなく顧客管理の面でもデジタル化を進めることが重要です。

 

なお、経理業務のDX化も進んでいます。経理DXについてはこちらの記事も参考にしてください。

 

経理DXとは?始め方と導入するメリットや成功の秘訣を解説
経理DXとは?始め方と導入するメリットや成功の秘訣を解説

 

定期的に業務をチェックする

 

美容室の経理を効率的に行うためには、定期的に業務をチェックし、問題が発生していないか確認することが大切です。例えば、売上と実際の現金残高が合っているかを毎日確認することで、小さなミスが積み重なって大きなズレになるのを防ぐことができます。

 

また、月ごとに経費の支出を見直し、不必要なコストが発生していないかをチェックすることで、健全なサロン経営にもつながります。さらに、確定申告や決算時に慌てないように、日々の帳簿付けが適切に行われているかを確認することも重要です。

 

特に、現金管理やキャッシュレス決済の入金状況、給与の計算ミスなどは見落としがちなので、定期的なチェックを習慣化することで、ミスを防ぎながらスムーズな経理業務を実現できます。こうしたチェックを怠ると、後々修正作業に時間がかかり、余計な手間が増えてしまうため、こまめな確認が欠かせません。

 

経理代行会社へ依頼する

 

美容室の経理業務を効率化するためには、経理代行会社へ依頼するのもひとつの手です。例えば、売上の管理や仕訳の記帳、給与計算などをすべて自社で行う場合、時間と労力がかかるうえに、専門知識がなければミスが発生しやすくなります。しかし、経理代行を利用すれば、プロの会計担当者が正確に業務を処理してくれるため、経営者やスタッフは本業の美容業務に集中できるようになります。

 

また、確定申告や税務申告のサポートも受けられるため、税務処理に関する不安も軽減されます。特に、個人事業主として経営している美容室では、経理作業に多くの時間を割く余裕がないことが多いため、外部の専門家に依頼することで、業務の負担を大幅に減らすことができます。コストはかかるものの、経理のミスによる修正作業や税務リスクを考えると、長期的には効率的な経営につながる可能性が高いです。

 

なお、経理代行サービスについては、こちらの記事も参考にしてください。

 

経理代行とは?サービス内容・メリット・選び方を詳しく解説
経理代行とは?サービス内容・メリット・選び方を詳しく解説

まとめ

美容室の経理業務では、日々のレジ締めから、毎月の資材の購入費用やスタイリストへの給与の支払いなど、幅広い作業が必要になります。売上に直結する数字データのため、ミスや不正行為は致命的になるでしょう。

 

美容室の経理では、会計ソフトを導入することもおすすめですが、紙のカルテの電子化や定期的な業務チェックの導入などで、業務を効率化することが可能です。

 

また、経理代行会社に依頼することで、担当者の負担を削減することもできます。

 

弊社では、経理代行と記帳代行サービスのビズネコを提供しています。日常的な記帳業務だけではなく、会計ソフトの導入支援から財務のコンサルティングまで幅広く対応が可能です。まずは、お気軽にお問い合わせください。

 

美容室の経理に関するよくあるご質問

美容室の経理についてのお問い合わせを多くいただきます。ここでは、美容室の経理に関するよくあるご質問についてまとめて紹介します。

美容師のシザーは経費にできますか?

美容師のシザーは業務で使用する必須の道具であるため、経費として計上できます。例えば、購入価格が一定額以上の場合は「工具器具備品」として資産計上し、減価償却を行うことになります。一方、少額の場合は「消耗品費」として処理できます。ただし、私物でもあるため、購入前にオーナーや店長に相談しましょう。

美容師のガソリン代は経費にできますか?

美容師が業務で移動するために使用する車のガソリン代は、経費として計上できます。例えば、訪問美容や出張サービスのために車を使用する場合は、「旅費交通費」や「車両費」として処理します。ただし、すべてが経費として落とせるのではなく、プライベート利用分と区別し、業務に関わる部分のみを計上することが必要です。

美容室代は経費になりますか?

美容師自身が施術を受けるために美容室を利用した場合、その費用は基本的に個人的な支出とみなされるため経費にはなりません。しかし、例えばモデルや俳優の方が撮影や広告出演のためのスタイリングなど、業務上必要な施術であれば「広告宣伝費」などの名目で経費計上できることもあります。税務処理時には注意が必要です。

この記事の監修者

菊池 星

菊池 星

東北大学卒業後に野村證券株式会社入社。資産運用における法人営業成績では同世代で全国1位を獲得し、その後中小企業向けの財務コンサルタントに選抜される。2021年からは、金融・ITコンサルタントとして企業向けに活動を始め、2022年6月から株式会社 full houseをスタートさせる。コンサルティングの経験から、代表取締役として、経理代行・アウトソーシングの「ビズネコ」を事業展開している。