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勤怠管理システム比較5選|ハイブリッドワーク時代に対応しやすいサービスを実務視点で解説
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勤怠管理システム比較5選|ハイブリッドワーク時代に対応しやすいサービスを実務視点で解説

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出社と在宅勤務が混在する“ハイブリッドワーク”が広がり、企業の勤怠管理は大きく変化しています。

 

従来のタイムカードやExcel管理では、労働時間を正確に把握しづらく、月末集計や残業確認に工数がかかるケースも少なくありません。特に複数拠点を運営する企業では、人事担当者へ業務が集中しやすくなる傾向があります。

 

さらに現在は、働き方改革関連法への対応や、有給取得管理、長時間労働対策なども求められており、“正確に打刻する”だけでは不十分になっています。

 

その結果、クラウド型勤怠管理システムを活用し、バックオフィス効率化を進める企業もあります。

 

しかし実際には、

「どのサービスが自社に合うのかわからない」

「比較ポイントが多く判断しづらい」

という悩みも少なくありません。

 

本記事では、5つサービスを比較し、ハイブリッドワーク時代に対応しやすい勤怠管理システムの選び方を実務視点で解説します。

ハイブリッドワーク時代では従来型の勤怠管理が限界になっている

出社と在宅勤務が混在する現在では、従来型の勤怠管理だけでは対応しづらいケースがあります。以前は、オフィスでタイムカードを打刻するだけでも管理できました。

 

しかし現在は、在宅勤務や直行直帰など勤務場所が分散しています。その結果、労働時間把握や残業管理が複雑化し、Excelや紙運用では限界を感じる企業もあります。現在の勤怠管理では、“勤務実績を適切に把握できるか”が重要になっています。

 

以前は、オフィスでの出勤管理だけでも勤怠運用は成立していました。しかし現在は、在宅勤務や直行直帰など、勤務場所が分散しています。

 

その結果、Excel管理では打刻漏れ確認や残業時間集計を手作業で行う必要があり、人事担当者へ負荷が集中しやすくなっています。特に複数拠点を運営する企業では、勤務データ確認だけで月末業務が圧迫されるケースもあります。

 

例えば、各拠点から送られてくるExcelファイルを集約している企業では、転記ミスや確認漏れが発生しやすくなります。さらに、勤務実績確認に時間がかかると、給与計算全体へ影響する場合もあります。

 

クラウド型勤怠管理システムであれば、PCやスマホから勤務記録を集約しやすくなり、労働時間状況を確認しやすくなります。その結果、月末集計負荷軽減や確認工数削減にもつながります。

 

総務省の「令和5年通信利用動向調査」では、テレワークを導入している企業も一定数存在しており、勤務場所が分散する働き方は継続的なテーマになっています。

 

引用:労働時間の適正な把握のために使用者が講ずべき措置に関するガイドライン(厚生労働省)

 

引用:令和5年通信利用動向調査の結果(総務省)

 

法改正対応が遅れると労務リスクが高まりやすい

 

働き方改革関連法以降、企業には労働時間を適切に把握し、有給取得状況を管理することが求められています。しかし、紙やExcel中心の運用では、長時間労働や有給取得不足をリアルタイムで把握しづらいケースがあります。

 

例えば、月末締め後に36協定超過へ気づいた場合、現場調整が間に合わず、管理部門の対応負荷が高まるケースもあります。また、有給取得管理を個別確認している企業では、管理漏れが発生しやすくなります。

 

クラウド型勤怠管理システムでは、残業アラートや有給取得通知などを活用し、労働状況を可視化しやすくなります。その結果、“問題発生後に対応する”のではなく、“問題を未然に防ぐ”運用へ切り替えやすくなります。現在は、勤怠管理そのものが労務リスク対策として重要視されています。

 

引用: 年5日の年次有給休暇の確実な取得(厚生労働省)

 

人手不足によってバックオフィス効率化が重要になっている

 

現在は、少人数運営によってバックオフィス負荷が高まるケースもあります。特に中小企業では、人事・労務・経理を兼任しているケースも少なくありません。

 

その状態で、Excel集計や紙申請を続けると、月末処理負荷が特定担当者へ集中しやすくなります。例えば、勤怠データを給与ソフトへ手入力している企業では、転記ミス確認や差し戻し対応に時間を取られるケースがあります。

 

そのため現在は、“勤怠を記録する”だけではなく、人事・給与・申請業務まで含めて効率化できるかが重視されています。また、単なる打刻ツールとしてだけではなく、勤怠・労務管理基盤として活用されるケースもあります。

勤怠管理システムは自社の勤務形態に合わせて選ぶ

サービス 特徴 おすすめ企業
ジョブカン勤怠管理 操作がわかりやすく柔軟な勤務体系に対応 初めて導入する企業
KING OF TIME 勤怠管理 機能数が多く多様な働き方に対応 多拠点・多職種企業
ジンジャー勤怠 労務管理・給与連携に強い 労務管理を強化したい企業
タッチオンタイム 現場運用しやすくサポートが充実 店舗・工場・現場系企業
ビズネコ バックオフィス全体の効率化を重視 少人数管理の中小企業

 

勤怠管理システムは、どのサービスでも同じではありません。特に現在は、勤務体系や組織構造によって必要機能が大きく変わります。

 

例えば、多拠点運営企業と、在宅勤務中心企業では必要な管理方法が異なります。そのため、「有名だから」という理由だけで導入すると、現場運用が定着しないケースもあります。重要なのは、自社の働き方や運用課題に合ったサービスを選ぶことです。

 

ジョブカン勤怠管理(株式会社DONUTS)

 

 

ジョブカン勤怠管理は、初めてでも直感的に使える操作性と、幅広い勤務形態への対応力を両立したクラウド型勤怠管理システムです。変形労働・フレックス・裁量労働などにも対応しており、企業ごとの就業規則に合わせて柔軟に運用できます。

 

打刻はPC・スマホ・ICカード・タブレットに対応していて、テレワークから店舗勤務まで幅広い働き方に対応します。さらにGPS打刻や位置情報の記録にも対応しているため、外勤やリモートワークでも勤怠管理の精度を高められます。

 

また、CSV出力や給与ソフトとの連携にも対応しており、給与計算までの業務負担を軽減可能です。必要な機能だけを選んで使えるため、小規模導入から段階的な拡張にも向いています。

 

引用:ジョブカン勤怠管理(株式会社DONUTS)

 

KING OF TIME(株式会社ヒューマンテクノロジーズ)

 

 

KING OF TIMEは、勤怠管理だけでなく、人事労務や給与計算、年末調整、データ分析まで一体的に扱える点が特徴です。

 

打刻方法はPC・スマホ・ICカードに加え、顔認証や指紋認証などにも対応しており、業界でもトップクラスの多様さを持っています。オフィス勤務から店舗、工場、リモートワークまで、働く環境に合わせて柔軟に運用できます。

 

また、フレックスタイム制や変形労働制、シフト管理など複雑な勤務体系にも標準で対応しており、残業時間や勤務時間はリアルタイムで自動集計されます。そのため、集計作業の負担を大きく減らすことが可能です。

 

サポート体制やセキュリティも充実しており、安心して運用できる設計になっています。

 

引用:KING OF TIME(株式会社ヒューマンテクノロジーズ)

 

ジンジャー勤怠(jinjer株式会社)

 

 

ジンジャー勤怠は、フレックスタイム制や変形労働制、裁量労働制など、多様な勤務形態に対応できるクラウド型勤怠管理システムです。就業規則に合わせて集計ルールを柔軟に設定できるため、複雑な残業計算も自動化しやすい設計になっています。

 

打刻はPC・スマホ・タブレット・ICカードに対応しており、オフィス勤務からリモートワークまで幅広い働き方に対応可能です。

 

残業時間の上限や有休取得状況を管理するアラート機能も備えているため、労務リスクの予防にもつながります。

 

引用:ジンジャー勤怠(jinjer株式会社)

 

タッチオンタイム(株式会社デジジャパン)

 

 

タッチオンタイムは、タイムカード運用の課題である集計負担や入力ミスを解消するために設計されたクラウド型勤怠管理システムです。クラウド勤怠管理市場で高いシェアを持ち、幅広い業種で導入されています。

 

打刻方法はWEBブラウザ・スマホ・ICカード・指紋認証・顔認証など多様で、オフィス勤務から店舗・工場・外勤まで柔軟に対応できます。現場ごとに異なる働き方でも運用しやすい点が特徴です。

 

特に飲食・小売・医療・製造業など、現場オペレーションが重要な企業と相性が良いシステムです。

 

引用:タッチオンタイム(株式会社デジジャパン)

 

ビズネコ(株式会社full house)

 

 

ビズネコは、給与計算・会計・申請業務などを含めたバックオフィス全体の効率化を意識した設計が特徴です。勤怠だけを改善しても、他業務が分断されていると全体工数は削減されません。

 

特に中小企業では、経理・人事・総務を少人数で兼任しているケースが多く、システム間のデータ連携が弱いと手作業が残りやすくなります。その結果、月末業務が集中しやすくなり、担当者負担が増加します。

 

ビズネコはこうした課題に対し、バックオフィス業務の一体化を前提とした運用設計を取りやすい点が特徴です。勤怠単体の機能比較ではなく、「業務全体の削減効果」を基準に選ぶ企業に向いています。

 

引用:ビズネコ(株式会社full house)

勤怠管理システム比較では「運用定着」まで考えることが重要

勤怠管理システムは、導入すれば自動的に効率化されるわけではありません。実際には、現場定着や承認フロー設計まで含めて運用できるかが成果を左右します。特にハイブリッドワークでは、例外運用が増えやすいため、システムだけでなく組織ルール設計も重要になります。

 

現場定着しない原因は「機能不足」より運用負荷にある

 

勤怠管理システム導入で失敗しやすい原因は、「機能不足」だけではありません。実際には、打刻方法や承認フローが現場業務と合わず、定着しないケースもあります。

 

例えば、高機能システムでも、毎回操作に迷う運用では、打刻漏れや申請遅延が増えやすくなります。特にアルバイト比率が高い現場では、操作負荷が定着率へ直結しやすくなります。

 

そのため重要なのは、「管理側が便利か」だけでなく、「現場が自然に使えるか」まで含めて設計することです。

 

現在は、スマホ打刻や自動通知など、現場負荷を減らしやすい機能も増えています。しかし最終的には、“現場オペレーションへ馴染むか”が定着を左右します。

 

導入前には、実際の打刻・申請・修正対応まで試し、現場視点で確認することが重要です。

 

給与・人事連携まで含めると業務効率が変わりやすい

 

勤怠だけクラウド化しても、給与計算が手作業では効率化効果は限定的です。

 

例えば、CSV出力後に給与ソフトへ手入力している場合、転記ミス確認や差し戻し対応が残りやすくなります。その結果、月末業務負荷は想定ほど減らないケースもあります。

 

そのため現在は、勤怠単体ではなく、人事・給与・ワークフローとの連携性まで重視される傾向があります。特に現在は、人事労務DXを進める企業では、“システムをつなぐ”視点が重要になっています。

 

結果として、「機能数が多いか」だけで比較するより、「バックオフィス全体でどれだけ工数削減できるか」で判断した方が、導入後の効果を実感しやすくなります。

ハイブリッドワーク時代では「働き方への対応力」で比較することが重要

現在の勤怠管理システム比較では、単純な機能数よりも、多様な勤務形態へ対応できるかが重要になっています。

 

特に現在は、

  • テレワーク
  • シフト勤務
  • 人手不足
  • 法改正対応

などによって、“勤怠管理そのもの”が経営課題になっています。

 

そのため、比較する際も「どれが有名か」ではなく、「自社の働き方や運用体制に合うか」を基準に選ぶことが重要です。

 

導入前には、打刻・承認・修正対応・月末締めまで実際に試し、現場運用まで確認することで、導入後の失敗を防ぎやすくなります。

この記事の監修者

菊池 星

菊池 星

東北大学卒業後に野村證券株式会社入社。資産運用における法人営業成績では同世代で全国1位を獲得し、その後中小企業向けの財務コンサルタントに選抜される。2021年からは、金融・ITコンサルタントとして企業向けに活動を始め、2022年6月から株式会社 full houseをスタートさせる。コンサルティングの経験から、代表取締役として、経理代行・アウトソーシングの「ビズネコ」を事業展開している。